論陣
ろんじん
名詞頻度ランク #44966 · 青空 28 例
標準
(construction of an) argument
文例 · 用例
文壇の論陣今や輕佻|亂雜卑小に流れて、飽までも所信に邁進する堂々たる論客なきを思ふ時、泡鳴さんのさうした追憶も私には深い懷しさである。
— 南部修太郎 『文壇球突物語』 青空文庫
そう言う私だとて病人づらをして、世評などは、と涼しげにいやいやをして見せながらも、内心|如夜叉、敵を論破するためには私立探偵を十円くらいでたのんで来て、その論敵の氏と育ちと学問と素行と病気と失敗とを赤裸々に洗わせ、それを参考にしてそろそろとおのれの論陣をかためて行く。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
宗教なし、サブライムなしと嘲けられたる芭蕉は、振り向きて嘲りたる者を見もせまじ、然れども斯く嘲りたる平民的短歌の史論家(同じく愛山生)と時を同うして立つの悲しさは、無言|勤行の芭蕉より其詞句の一を仮り来つて、わが論陣を固むるの非礼を行はざるを得ず。
— 北村透谷 『人生に相渉るとは何の謂ぞ』 青空文庫
二回の論戦の経過を見るに、ヨブは次第にその論陣を進め、三友は次第に萎縮退嬰するの形がある。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
クロポトキンはこれに対立して無政府主義を宣言するに当り、進化論の一原理なる相互扶助の動向を取ってその論陣を堅めた。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
思想や信仰は自ら作るもので人から与えるべきものでないから、求めるものの方が間違ってるが、左に右く二葉亭は八門|遁甲というような何処から切込んでも切崩す事の出来ない論陣を張って、時々奇兵を放っては対手を焦らしたり悩ましたりする擒縦殺活自在の思弁に頗る長じていた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
公平入道常見が陣頭の宣言畢りて、逍遙子は又英和字典膳といふ假設人物を出し、これにいと勇ましき軍歌を歌はせ、その響と共にわが論陣を攻めたるが、その時の雅俗折衷之助が軍配に對するわが反撃は左の如し。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
乃ち一月ばかり遅れたものの、聊か君の論陣へ返し矢を飛ばせる所以である。
— 芥川龍之介 『解嘲』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、学会で自説を展開するために、緻密な論陣を張り巡らせた。
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その政治家は、巧みな弁論術で、相手の論陣を崩していった。
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この議論で勝つためには、相手の論陣の弱点を見抜く必要がある。
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