白豆
しろまめ
名詞
標準
文例 · 用例
すると米粒の男は、次に白豆を一つとり出した。
— 上村松園 『棲霞軒雑記』 青空文庫
またその頃の蔭口に、「三条公は白豆、姉小路卿は黒豆」という言葉もあった。
— 三輪の神杉の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
譬へば廣き穀倉の床の上振ふ大いなる箕より黒豆白豆の鋭き風に扇がれて、農夫の強き力より紛々として飛ぶ如し、 590かく光榮のメネラオス穿つ胸甲貫かず、鋭き飛箭はね返り離れて遠く飛び行きぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
それから、毎日のように、食べられなかった白豆を袋の中にいれては、年ちゃんは、姉さんにつれられて、はとぽっぽを見にいって、その豆をまいてやりました。
— 小川未明 『ごみだらけの豆』 青空文庫
そして、一層驚くべきは、その斜面と広野との、虹の様な花を分けて、点々と、幾十人の裸体の男女の群が、遠くのものは白豆の様に小さく、嬉々としてアダムとイヴの鬼ごっこをやっていることでした。
— 江戸川乱歩 『パノラマ島綺譚』 青空文庫