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聞く耳

きくみみ
表現名詞
1
標準
acute ear
文例 · 用例
」 此の二人は、母の父母で、同家に二階住居で、睦じく暮したが、民也のもの心を覺えて後、母に先だつて、前後して亡くなられた…… 其の人たちを、こゝにあるもののやうに、あらぬ跫音を考へて、咳を聞く耳には、人氣勢のない二階から、手燭して、する/\と壇を下りた二人の姿を、然まで可恐いとは思はなかつた。
泉鏡太郎 霰ふる 青空文庫
坊主は、――坊主は――ああ、我ながら、いやな坊主を口で吐いて、広間じゅう撒散したようで、聞く耳、交す口に、この息も嘸ぞ臭かったに相違ない、とほッとした、我がその息さえ腥い。
泉鏡花 露萩 青空文庫
」「聞く耳は持たん、と言ってやれ。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
忠義薄きに似たりと言わぬばかりの批判は聞く耳持たぬ。
幸田露伴 雪たたき 青空文庫
何だ、何だ、(と聞く耳立てて)純潔な愛だ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
不気味でも、気障でも、何でも、聞く耳を立てるうちに、うかうかと釣出されずにゃいねえんだね。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
それらの聞く耳を憚って、四郎兵衛は迂濶にその秘密を明かさないらしかったが、となりの人たちはしゃべり疲れて、宵から早く床に就いたので、その寝鎮まるのを待って、彼は小声で話し出した。
岡本綺堂 恨みの蠑螺 青空文庫
案内人が、落石はこのあたり春の時期にはよくあることだと言うも、聞く耳持たなかった。
THE FINAL PROBLEM 最後の事件 青空文庫
作例 · 標準
彼の意見には、専門家も一目置くような鋭い聞く耳が備わっている。
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音楽家としての成功には、微細な音の変化を逃さない聞く耳が必要不可欠だ。
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「おっ、なかなかの聞く耳を持ってるじゃないか」と師匠に褒められた。
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巷の噂をいち早くキャッチする彼の聞く耳には、いつも驚かされる。
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