応一
おういち
名詞
標準
文例 · 用例
風景とかその他の題材的な作家の作品であれば、一応一般的な批評方法もあてはめることができる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
彼女の出身学校であった女子学習院はそのことで浦路を除名するという時代の絆に敢然と立ち向ったのであるけれども、芸術の道と女としての生活とは、彼女にとって一応一致していたばかりでなく、浦路は「実生活は実生活で芝居ではない」というけじめがいつもはっきりしている人であった。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
河出の『朝の風』、これ、あと『文芸』のをすっかりまとめると一応一段落となり吻っとして先へすすめます。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
併しそれは、一応一つの問題であるかのように見えても、歴史社会の限界条件に於ては、事実上は結局問題の資格を持ち得ないものである。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
私がこのバラバラ事件を解決するにはほぼ一週間かかりましたが、あなたも私と同じように一応一週間の区切りをつけておきましょう。
— その二十 トンビ男 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
実に、こんどの出動は、ただただ大賀弥四郎の内応一つにあった。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫