名を騙る
なをかたる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to impersonate someone
文例 · 用例
団九郎の天狗は悠々と現れ出て、T「我名を騙る 憎い人間ども」 山賊達、震え上る。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
宣伝に事欠いて、両国の観世物に将軍御上覧の名を騙るなぞとは言語道断、重々の不埓とあって、友蔵と幸吉の兄弟は死罪に処せられるかという噂もあったが、幸いに一等を減じられて遠島を申渡された。
— 岡本綺堂 『虎』 青空文庫
「ところが違わない」「違わないことがあるものか、ちがわないと云うなら、お前さんは、邸の名を騙る売僧じゃ」 用人は憤りだした。
— 田中貢太郎 『貧乏神物語』 青空文庫
引ッ返せいッ」「恐れ多くも御公儀の名を騙るとは何ごとじゃッ。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
あの宿の主人こそは、われら一統が前から江戸隠密と疑いかけて見張りおった人物、疑いかかったその千種屋にうぬも草鞋をぬいだからには、旗本の名を騙る同じ隠密に相違あるまいがなッ」「ほほう、左様であったか。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
その方共は島津の太守の名を騙る東下りの河原者かッ」「なにッ、名を騙るとは何事じゃッ、何事じゃッ。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
なぜならば政治的転換はほとんど知識の問題として比較的容易に解決ができるが、支配階級の教育機関によつて我々が幼少のころから執念ぶかくたたき込まれた彼らの御都合主義の理念は、それが道徳の名を騙ることによつて、我々の良心にまでくい入つてしまつているから始末が悪いのである。
— 伊丹万作 『政治に関する随想』 青空文庫
文壇の諸家の名を騙るものが、この頃は時々ゐるやうである。
— 芥川龍之介 『偽者二題』 青空文庫
作例 · 標準
著名な実業家の名を騙って、高齢者から多額の現金を騙し取る詐欺が発生した。
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彼は役所の職員の名を騙り、住民の個人情報を巧みに聞き出していた。
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見知らぬ男が警察官の名を騙って家の中に入り込もうとしたので、すぐに通報した。
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