輪形陣
りんけいじん
名詞
標準
文例 · 用例
「何しろ相手は、輪形陣だ、その中心の、そのまた中心にいる航空母艦だ。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
鳥渡、手軽にはゆくまいな」「輪形陣が、破れまいと、確信しているところが、こっちの附け目さ。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
ナニ構うことはないから、平気でドンドン、飛行機を進めて行くさ、輪形陣の中に、こっちが入って行けば自信を裏切られて吃驚する。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
「サラトガ、レキシントンなどという航空母艦四隻は勿論のこと、目下建造下のものも出来るだけ間に合わせ、太平洋を輪形陣で攻めてゆくのさ。
— 海野十三 『空襲下の日本』 青空文庫
で、濃霧を幸いに、全軍の方向を、犀川へ向け、帰国の引揚げをするかの如く見せて、絶え間なく兵を歩ませつつ実は巨大な輪形陣を旋回しながら、あたかも颱風が緯度を移ってゆくよう、信玄の陣前へ迫って行ったということは、彼の決意から見ても、戦略からいっても、当然な策であって、決して、由謂れなきことではない。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
とあるのを考え合せると、輪形陣の価値は十分認めているが、相手の備え如何によることを強調している。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
もう謙信のすさまじい輪形陣の流動は、すぐ目の前まで接近していたのである。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
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輪形陣(りんけいじん)とは海戦における艦隊陣形の一つで防御を重視した陣形である。 基本的に中央に空母や戦艦などの主力艦を置き、その周りを駆逐艦や巡洋艦が円形に固めて、全方位を漏れなく索敵するほか、潜水艦や航空機から中央の艦を守る。アメリカが第二次世界大戦以前に策定していた対日戦争計画であるオレンジ計画では、日本進攻を行うアメリカ海軍部隊はこの陣形を使うものとされていた。程なくして日本海軍もアメリカに倣い輪形陣を採用。大戦中には、日米両海軍で多用された。
出典: 輪形陣 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0