四百四病
しひゃくしびょう
名詞
標準
every type of disease
文例 · 用例
拓の打侘びたる言を聞いて、憂慮わしげにその顔を見上げたが、勇気は己が面に溢れつつ、「御心中お察し申しますが、人間は四百四病の器、病疾には誰だって勝たれませぬ、そんなに気を落しなさいますな。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
日本の状態なんて全身これ四百四病じゃないか。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
だが、人の心に巣喰う退屈は、恋の病共々四百四病のほかのものに違いない。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
四百四病の病より、貧よりつらいものはないと、うちのおっかさんが口癖に云います。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
一七五〇年にドクトル・リチャード・ラッセルがブライトンの海水に飛込めば四百四病|即席全快と大袈裟な広告を出したのは遅い遅いと笑ってもよろしい。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
四百四病の一つに算えるのは当然で、貧の病で死ぬ者は実はなかなか多いのである。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
仙台の「梅若のこと」という日はやはり同じ日で、四百四病を送れ送れと書いた紙を笹の枝につけて、草餅を添えて家のそばに立てる風が昔あったと、真山青果君の仙台方言考に出ているが、これなどまだ江戸風を真似たものとも想像し得られる。
— 柳田国男 『年中行事覚書』 青空文庫
作例 · 標準
古来より、四百四病に苦しむ人々は仏の慈悲にすがり、病平癒を祈ってきた。
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健康を過信していた彼は、四百四病のどれか一つにでもかかれば命が危ういと忠告された。
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医学の進歩は、かつて不治とされた四百四病の多くを克服してきた。
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