町橋
まちばし
名詞
標準
文例 · 用例
生れて始めて両親を離れ、飛び立つ思ひなり、その秋の暮、寒い夜に丸太町橋際の古本屋で「ダダイスト新吉の詩」を読む。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
西町奉行所と云ふのは、大阪城の大手の方角から、内本町通を西へ行つて、本町橋に掛からうとする北側にあつた。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
そして二人相談した上、堀は跡部の手にゐた脇、石川、米倉の三人を借りて先手を命じ、天神橋筋を南へ橋詰町迄出て、西に折れて本町橋を渡つた。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
そこで本町橋の東詰まで引き上げて、二|人は袂を分ち、堀は石川と米倉とを借りて、西町奉行所へ連れて帰り、跡部は城へ這入つた。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
本町橋東詰で、西町奉行堀に分れて入城した東町奉行跡部は、火が大手近く燃えて来たので、夕七つ時に又坂本以下の与力同心を率ゐて火事場に出馬した。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
だから、研究室以外には、出町橋の東詰の佐野春松と云ふ床屋の主人が将棋が好きなので、僕はこの床屋へは二年近くも将棋を、さしに行つた。
— 菊池寛 『世に出る前後』 青空文庫
それから、又、私は、堀江の「すまんだ」へ行ってみてもいいし、新町橋の四つ目屋へ、買物をしに行ってもいい(これは、いい土産になる)。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
明石町橋詰の宗十郎店、へえ。
— 無明の夜 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫