先の世
さきのよ
名詞
標準
previous existence
文例 · 用例
こんな事を考えるともなく考えながら、私の心はいつか遠いわれわれの祖先の世に遊んでいた。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
これから先の世の中は數學や理學が出來なくては、學者にはなれないが、どうもわたくしが數學に疎かつたせゐか、伜も不得意のやうぢや。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
先の世からさうした魂を持つて生まれて來たものだ。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
すなはち、前の世、この世、次の世、もう一つ先の世、この四つの世がある。
— 海野十三 『心靈研究會の怪』 青空文庫
花の本の半日の客、月の前の一夜の友も、名殘は惜しまるゝ習ひなるに、一向所感の身なれば、先の世の法縁も淺からず思はれ、流石の瀧口、限りなき感慨|胸に溢れて、轉々今昔の情に堪へず。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
」 此言に從へば、眞志屋は數世續いた家で、落胤問題と屋號の縁起とは其祖先の世に歸著する。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
先の世に住み古るしたる人を便りに、小野さんには、追いつく事も出来ぬように後れてしまった。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
*我々は祖先の世から、美しい次代を創りあげようとして、苦しんで來た。
— 折口信夫 『文學を愛づる心』 青空文庫
作例 · 標準
輪廻転生を信じる人にとって、先の世での行いは重要だ。
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夢の中で、自分が先の世に生きていたような感覚に囚われた。
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仏教では、先の世の因縁が今生に影響すると説かれている。
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