有無を言わさず
うむをいわさず
表現副詞
標準
peremptorily
文例 · 用例
蟇口をば開けて見い」 といった調子で有無を言わさず捻じ上げて行くので能率の上る事非常であったという。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
そいつに正面から向き合うきっかけを有無を言わさずオレに突き付けたのは、田原総一朗さんだった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
がしかし、いま捕えるよりも、もう二、三日待って今度の土曜日の真夜中に、例の場所で有無を言わさず現行犯を捕えた方がハッキリしてるじゃないか。
— 大阪圭吉 『とむらい機関車』 青空文庫
これは怪しいと思って、土手の陰に身をひそめて様子をうかがって居ると、折しも汽車の音がごーっと聞えて来たので、間違いがあってはならぬと、駈け上って、有無を言わさず取り押え、事情をきいても、固く口を噤んで何とも言わなかったそうです。
— 小酒井不木 『好色破邪顕正』 青空文庫
直ぐさま背後には物売りが人垣を作り、まえの商店からは腕力家の番頭が走り出て来て、有無を言わさず君を店内へ拉致するだろう。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
有無を言わさずキチガイ扱い。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
これは日本の法律とか警察制度とか風俗習慣が全然外国と違っているのに外国流を直輸入して無理に当てはめるための破綻で、怪しい奴は有無を言わさずみんなブタ箱へ入れておいて、証拠などは二の次に白状させるという習慣が厳存しているのだから、名探偵登場の余地がなかったのも尤もな次第であった。
— 坂口安吾 『私の探偵小説』 青空文庫
幸い僕の担当が外来長の千谷さんであったから、有無を言わさず、僕が勝手に乗りこんだようなものであった。
— 坂口安吾 『精神病覚え書』 青空文庫
作例 · 標準
例句