散人
さんじん
名詞
標準
文例 · 用例
月の光を切々とすくう鰌すくいの端厳さはかつての鏡花散人も見たものだ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
此書には篠崎小竹の跋があつて、「天保四年癸巳八月、小竹散人篠崎弼書」と署してある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
二代目津藤として出藍の誉をいかがわしい境に馳せた香以散人はこの子之助である。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
小倉は本質屋で、隠居してから香以散人の取巻をしていたが、あの家で世を去った。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
巻首には香以散人の半身像がある。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
「力囲希咄」を「リキイキトツ」と読むのは、元禄十五年出版の、河東散人|鷯巣が藤村庸軒の説話を筆録したという「茶話指月集」の読み方によったものである。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
右詠南洲翁御話 海舟散人
— 詠詩 『南洲手抄言志録』 青空文庫
揚州の塩務官高洲太吉氏は外国人にして揚州に官たるもの、前にマルコ・ポオロあり、後に高洲太吉ありと大いに気焔を吐きいたれど、外国人にして北京に劇通たるものは前にも後にも聴花散人一人に止めを刺さざるべからず。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫