両取り
りょうどり
名詞
標準
fork (e.g. in chess or shogi)
文例 · 用例
堪忍して下さい」 彼女が泣きながら訴えるのを聞くと、お光の奉公している三河屋のお内儀さんは、よんどころない義理で二十両取りの無尽にはいっていた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
「はっはっは、またひょんなところで逢ったな」 言われてみれば、まぎれもない、鈴川源十郎をやりこめて五十両取り返してくれた、あの、名のない男だ。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
何んとか手を尽して一万両取り還しましょう」 この責任感の強烈な正直者のために、平次はツイこう安請合いする気になったのです。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「さっそく届出るつもりでいたが、そこは凡夫の浅ましさで、金を見るとついフラフラとした心持になり、五両|費い、十両取り、今では半分ほども、費ってしまいました。
— 唖娘 『銭形平次捕物控』 青空文庫
あの時それ、そっと一両握らしてやった」「なるほど」「そうして利目のところを見ていると、グンニャリと来たから、こいつは手答えがあるわいと、それを下へ持って行って西洋流の握手をやる時にまた一両、それで都合二両取り、わしの方から言えば二両取られだ、それでスッカリ柔術が利いてしまった。
— 市中騒動の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
二両取りの新手というのは、つまりそれだけのものさ」「なるほど、そんなことだろうと思って、私もあの時にお手の中を見ていました。
— 市中騒動の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
あれは天神真揚流の逆指という手で――道庵自身にいわせると二両取りの手だというが――それから柳橋では辻斬を取って押えたこともあるという。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
将棋の白熱した終盤戦で、桂馬による飛車と角の鮮やかな両取りがピタリと決まり、一気に勝負の行方がついた。
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相手のナイトにキングとルークの厄介な両取りをかけられ、守る術がなくなった私は無念の投了を余儀なくされた。
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「ああっ、あんな絶妙な位置に両取りの罠を仕掛けていたとは、私の実力では全く気づきませんでした」
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ウィキペディア
両取り(フォーク、Fork)とは、チェスや将棋において相手の駒を取るために、1つの駒で2つ以上の相手の駒を同時に攻撃する戦略である。
出典: 両取り — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0