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年波

としなみ
名詞
1
標準
old age
文例 · 用例
デエコン煮えたかア――」と怒鳴る船乗の声は、永年波と風と、海の広さを相手として鍛えられたおかげで、立派に押えの利いた甲張りになっている。
夢野久作 「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能 青空文庫
その間に「年波」、「八重の潮路」、「渡守」、「心なるらん」などの歌詞はきれぎれに打誦ぜられき。
泉鏡花 取舵 青空文庫
此處寛政三年波あれの時、家流れ人死するもの少からず、此の後高波の變はかり難く、溺死の難なしといふべからず、これによりて西入船町を限り、東吉祥寺前に至るまで、凡そ長さ二百八十間餘の處、家居取沸ひ、空地となし置くものなり。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
どの人も筆を揃えて、江戸歌舞伎式の俳優の最後の一人であると伝えているが晩年の源之助は寄る年波と共に不遇の位地に置かれて、その本領をあまりに発揮していなかった。
岡本綺堂 源之助の一生 青空文庫
」      三 銀子が若かったころの自分の姿を振り返り、その時々の環境やら出来事やらの連絡を辿り、過去がだんだんはっきりした形で見えるようになったのは、ついこのごろのことで、目にみえぬ年波が一年一年若さを奪って行くことにも気づくのであった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
」三 銀子が若かったころの自分の姿を振り返り、その時々の環境やら出来事やらの連絡を辿り、過去がだんだんはっきりした形で見えるようになったのは、ついこのごろのことで、目にみえぬ年波が一年一年若さを奪って行くことにも気づくのであった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
しかし寄る年波とセント・ビタス・ダンスをする習慣があったためすっかりからだを悪くしたので、だんだんお客をなくして淋れてしまった。
コナンドイル Arthur Conan Doyle 株式仲買店々員 青空文庫
」 正面に、葛飾郡永代築地 と鐫りつけ、おもてから背後へ草書をまわして、 此処寛政三年波あれの時、家流れ人死するもの少からず、此の後高波の変はかりがたく、溺死の難なしというべからず、是に寄りて西入船町を限り、東吉祥寺前に至るまで凡そ長さ二百八十間余の所、家居取払い空地となし置くものなり。
泉鏡花 葛飾砂子 青空文庫
作例 · 標準
「寄る年波には勝てぬ」と、膝の痛みを抱えながら祖母がため息をついた。
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年波に洗われた彼女の横顔には、これまでの苦労と慈しみが刻まれている。
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寄る年波を感じさせないほど、あの歌手の歌声は今でも力強く透き通っている。
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