羽織袴
はおりはかま
名詞
標準
haori and hakama (Japanese male formal attire)
文例 · 用例
羽織袴を忘れずに、帽子はなるべくアミダに冠らないやうにして、六ヶ敷い顔をして、理想を前例に照して持つてゐれば、近所知己の評判は良いのでありませう。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
その日が来ると羽織袴の、揃つて粗雑な顔をした運動員達が道場の内や外を迂路ついてゐるのが見られた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
少年の姿を見ると目出度いと言って急いで羽織袴で恭しく出迎えるような商家の主人もあった。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
(F・O)○=(F・I)大きな門前 羽織袴の徳兵衛刀箱を持って門内へ入る。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
」そこへ画架を立てた――その時、この峠を導いて、羽織袴で、阪へ掛かると股立を取つた観湖楼、和井内ホテルの御主人が、「あ、然やうで。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
観湖楼の羽織袴は、特に私たちの為ではない、折から地方の顕官の巡遊があつた、その送迎の次手である。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
座席に腰かけている人はパナマ帽に羽織袴の中年紳士で、ペダルを踏んでいるのは十八九歳ぐらいの女中さんである。
— 寺田寅彦 『藤棚の陰から』 青空文庫
そこへ四十恰好の眼の鋭い、腕ッ節の強そうな刑事然たる人が羽織袴で面会に来て某名士氏の次の間にヒレ伏した。
— 夢野久作 『恐ろしい東京』 青空文庫