王院
おういん
名詞
標準
文例 · 用例
廿日、丙※、晴、阿闍梨公暁、園城寺より下著せしめ給ふ、尼御台所の仰に依りて、鶴岳別当の闕に補せらる可しと云々、此一両年、明王院僧正公胤の門弟となりて、学道の為に住寺せらるる所なり。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
蓮花王院方広寺に行く。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
延寿王院(神宮寺といふ)に入りて菅公真蹟を拝観す。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
高野山では親王院に宿られ沢山歌をよまれてゐるが余りよいのはない。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
今少し登ると醫王院といふがあり、接待茶、繪葉書ありの看板が出てゐた。
— 若山牧水 『鳳來寺紀行』 青空文庫
(加藤與曾次郎氏著『門谷附近の史蹟』に據る)ところが明治の革新に際し制度の變遷から悉く此等の寺封を取除かれ、その上明治八年及び大正三年兩度の火災で本堂初め十二坊からあつた他の寺々まで燒け失せて今では僅に醫王院松高院の二堂を殘すのみとなつている。
— 若山牧水 『鳳來寺紀行』 青空文庫
「覚王院に会おう、そうだ、あの院主を叩いて、ひとつ聞いてみようではないか」 神尾が突然、巻を叩いて立ち上ったのは、じゃんじゃんの鐘の音につれて、何か急に思い当ったことがあるらしいのです。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
その口の端に現わされたところを聞くと、「覚王院」とある。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫