一昨々年
さきおととし異読 さおととし・さいととし・いっさくさくねん
名詞副詞
標準
two years before last (year)
文例 · 用例
私が最初に会つたのは、一昨々年の五月である。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
激變を與へるのだから、身心共に樂では無いに相違無いが、これが出來ぬなら矢張永久に、昨年の如く、一昨年の如く、一昨々年の如く、同じ胃病に惱んで青い顏をして居るが宜いので、そして胃病宗の歸依者となつて、遂に胃病の爲めに獻身的生涯を送るが宜いのだから、歎息して不足などを云はぬが宜いのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
其の松樹の種子よりして苗となり、苗よりして稚松となり、稚松よりして今存するところの壯樹となりたるまでは、時々刻々に生長し居るので有つて、昨日の該松樹が昨年一昨年、乃至一昨々年の松樹と異なるが如く、昨日の該松樹と今日の該松樹とは、必らず異なつて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
また一昨々年まで必ず木之助の門附けを辞らなかった或るしもた家には、木之助があけようとして手をかけた入口の格子硝子に「諸芸人、物貰い、押売り、強請、一切おことわり、警察電話一五〇番」と書いた判紙が貼ってあった。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
」 ――一昨年か、一昨々年、この人の筆に、かくもの優しい、たおやかな娘に、蝦蟇の面の「べっかっこ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
「なにしろ古い家で、奥の方はだいぶ傷んでいるところへ、一昨々年の秋の大風雨に出逢ったので、どうしても大手入れをしなければならない。
— 岡本綺堂 『怪獣』 青空文庫
一昨々年の風雨もひどかったが、今度のは更にひどい。
— 岡本綺堂 『怪獣』 青空文庫
それは一昨々年の初冬落葉の頃であつた。
— 風は草木にささやいた 『風は草木にささやいた』 青空文庫
作例 · 標準
一昨々年以来、故郷には一度も帰っていない。
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その伝統的な祭りは、一昨々年から中止されている。
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一昨々年建てられたあのビルは、もう古く感じる。
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