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燐化

りんか
名詞
1
標準
文例 · 用例
また地球上では不安定で、水素と酸素を含まない雰囲気中にのみ成立し得るような塩化物、硫化物、燐化物を含んでいる。
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 宇宙の始まり 青空文庫
それで歸朝すると、盛岡の高等農林學校の教授に任命されたので、第一に吉村清尚君(現鹿兒島高等農林學校長)と協同して、白米、玄米、及び糠の蛋白質の性質を調べ、また糠から一種の含燐化合物(フヰチン)を抽出し、次で、糠の中には、鐵を含んだ蛋白質の存在することを見出した。
鈴木梅太郎 ヴィタミン研究の回顧 青空文庫
すなわち燐の気が水素と合し、いわゆる燐化水素となり、空中の酸素に触れて光を発するのである。
井上円了 迷信解 青空文庫
ますます沈黙して火のそばに歩み寄り、急に手をあげて打ち落とし見れば、一片の燐化水素にて、なにも怪しげなるものなし。
井上円了 迷信解 青空文庫
また、燐化水素(フォスフィン)は自然空気中において燃焼するが、その場合濃き煙を生じ、強き大蒜のにおいを発する硫化水素は、自然夜間に光を発するガスの泡沫をつくり得るが、卵の腐敗したような強きにおいを発するゆえに、いわゆる真の鬼火は、単にこれらのガスのいずれかの燃焼であるともいえない。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
これをもってか、レオンデュマは燐化水素と硫化水素が相互に働いて、いわゆる真の鬼火を生ずるのであろうとの考えを起こし、試みに自分の庭園において硫化鉄(フェラムサルファイド)に硫酸を注ぎ、これに燐化カルシウムの小片を少しずつ投じた。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
そうすると、これより発する燐化水素と硫化水素が相働き、自然に淡藍色の光を放って燃焼し、いわゆる真の鬼火と同様の現象を呈した。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
ゆえに、いわゆる真の鬼火は、動物身体が腐敗する際、脳、脊髄等にある燐と硫黄とが自然に分解して水に触れ、燐化水素と硫化水素とを生じ、それが相働いてできるのであろう、云云。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫