植え睫
うえまつげ
名詞
標準
文例 · 用例
彼なんかとは話もしないで、先輩ばかり相手にしているロシア女の、黒く太い植え睫毛や、緑色に深くとった眼のくまや、腋臭くさい肩から、むき出しになっている女の腕の、銀緑色の生毛などを、如何に少年らしい興奮を以て、彼は眺めたことであったろう。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
壁のような白粉の中から、毒々しい植え睫毛の目が、こちらをじっと見ていた。
— 前篇 『女妖』 青空文庫
同時に、植え睫毛の目と、まっ赤に塗った口が、ひらいたり、とじたりしているのであろう。
— 前篇 『女妖』 青空文庫