跪
跪
名詞
標準
文例 · 用例
王妃は、きょうの夕刻このわしに、泣いて跪いてたのみました。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
けれども、人間の行い得る最高至純の懺悔の形式は、かのゲッセマネの園に於ける神の子の無言の拝跪の姿である、とするならば、オーガスチンの懺悔録もまた、俗臭ふんぷんということになるであろう。
— 太宰治 『思案の敗北』 青空文庫
大通事は板縁の上、西に跪き、稽古通事ふたりは板縁の上、東に跪いた。
— 太宰治 『地球図』 青空文庫
』 そして卒然起上がつて少年の前に跪き頭を大地に着けて『謹で崇め奉る、怠惰の神様!
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
ここに於て雲飛は初て此老叟決て唯物でないと氣が着き、無理やりに曳張て家へ連れ歸り、跪いて石を求めた。
— 國木田獨歩 『石清虚』 青空文庫
妾はしばしオウギュスト・ロダン氏の墓の前に跪まって、過去のロダンさんの妾に対する深い愛に咽び泣きました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
イサックは法螺貝のように折れまがって床に跪いた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
」と、笑って串戯を言いながら、瓶なる花と対丈に、そこに娘が跪居るので、渠は謹んで板に片手を支いたのである。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫