木賊色
とくさいろ
名詞
標準
文例 · 用例
「松葉色の様なる御納戸」とか、木賊色とか、鶯色とかは、みな飽和度の減少によって特に「いき」の性質を備えているのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
小羊の皮を柔らかに鞣して、木賊色の濃き真中に、水蓮を細く金に描いて、弁の尽くる萼のあたりから、直なる線を底まで通して、ぐるりと表紙の周囲を回らしたのがある。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
私は神経が凝結したようになってそちらを、なおじっと見ると、木賊色の木綿ではあるが、ふかふかと綿の入った敷蒲団を二、三枚も重ねて敷き、そのうえに襟のところに真白い布を当てた同じ色の厚い掛蒲団を二枚重ねて、それをまん中からはね返して、もう寝さえすればよいようにしてある。
— 近松秋江 『霜凍る宵』 青空文庫
ウィキペディア
木賊色(とくさいろ)は、トクサの茎を模した黒っぽい緑色である。青黒さを含んだ萌黄色であることから、別名を「かげ萌黄」ともいう。
出典: 木賊色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0