耕
こう
名詞
標準
文例 · 用例
糟谷はでるたびにいく先ざきで、村の青年らを集め、農耕改良はかならず畜産の発達にともなうべき理由などを説き、文明の農業は耕牧兼行でなければならぬということなどをしきりに説き聞かせ、養鶏をやれ、養豚をやれ、牛はかならず洋牛を飼えとすすめた。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
耕作を忘れたか肥つた農夫よ田舍に飢饉は迫り 冬の農家の荒壁は凍つてしまつた。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
いま遙かなる傾斜にもたれ愛物どもの上にしもわが輝やく手を伸べなんとすうち見れば低き地上につらなりはてしなく耕地ぞひるがへる。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
耕作を忘れたか肥つた農夫よ田舍に飢饉は迫り 冬の農家の壁は凍つてしまつた。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
すべての先祖のあつたやうに、先祖の持つた農具をもち、先祖の耕した仕方でもつて、不變に同じく、同じ時間を續けて行く。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
怠惰なる農夫にとりては耕作も遊戲なり、所謂、遊戲は眞の生活にして、所謂、生活は多くの場合に遊戲なり。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
すべての先祖のあつたやうに、先祖の持つた農具をもち、先祖の耕した仕方でもつて、不変に同じく、同じ時間を続けて行く。
— 萩原朔太郎 『散文詩集『田舎の時計 他十二篇』』 青空文庫
山の傾斜に沿うた蔭の畠で、農夫が一人、黙々として畠を耕しているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫