小味
こあじ
名詞形容動詞名詞-の形容詞
標準
delicate flavor
文例 · 用例
「行って来た人の話によると、料理なども洒落ていて、巴里などよりも小味があるそうだ」 そういうウヰーンの服地のことや池上の言葉を、この人形町の品物を眺めて不意に思い出したのは、どこかあのウヰーンの品に似通ったものがあるからではないでしょうか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
大味のようならこっちも大味、小味に出ればこっちも小味、むっつり右門にゃいくらでも隠し札があるぜ」「恐れ入ってござります……」「恐れ入っただけじゃわかりませんよ。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
何でも大きな者は大味で、小さな者は小味だ。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
日本は島国だけに何もかも小さく出来て居る代りにいはゆる小味などいふうまみがある。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
しかしながら、画品と心の高さ、高尚な気位いちょっとした筆触の面白さ、部分の小味等においては日本人はかなりうまい仕事の出来る人種である。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
小芝居の小味はあつても、檜舞台の豊けさは散逸した。
— 折口信夫 『手習鑑評判記』 青空文庫
なるほど、おいかわや鮭の子釣りには、小味の趣があって人に知れない楽しみを、柔らかい竿先に感ずるのであるけれど、そればかりやっていたのでは世間が狭い。
— 佐藤垢石 『那珂川の鱸釣り』 青空文庫
いかは肉の厚い大形のすみいか、あおりいかが認められて、やりいかは、やすっぽく扱われているが、新しくさえあればやりいかほど小味で、微妙な美味さをもったものはないのである。
— 北大路魯山人 『生き烏賊白味噌漬け』 青空文庫
作例 · 標準
この料理は、素材の味を活かした繊細な小味がたまらない。
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出汁の小味が効いていて、いくらでも食べられそうだ。
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彼の描く絵は、一見地味だが、よく見ると小味のある独特のタッチがある。
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