手付け金
てつけきん
名詞
標準
文例 · 用例
金が通用する限りは問題ないが、手付け金は粗悪なフロリン銀貨のようなものをくれたと。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
それは孫十郎も最初から覚悟していたのであるが、客は手付け金三両の二倍や三倍では肯かなかった。
— 仮面 『半七捕物帳』 青空文庫
この場合、二両や三両の金を惜しんでもいられないので、孫十郎は先ず三両の手付け金を返して、更にかの五十両に二十五両をそえて出すと、相手は初めて納得した。
— 仮面 『半七捕物帳』 青空文庫
――そしてそれなる銀子二十両は、当座の手付け金として渡しておくから収めておくがいい」 賄賂は彼ら端役人の端公には、日ごろも収入に数えている常習のものだが、こんどのことは相手も違うし、ケタも違う。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫