迦様
迦様
名詞
標準
文例 · 用例
お釈迦様より間違いのない事を云うわ。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
遠藤さんが扉を覗いて、袖で拝んで、「お釈迦様と、お閻魔さんとは、どういう関係があるんでしょう。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
死んでこの竜は天上にうまれ、後には世界でいちばんえらい人、お釈迦様になってみんなに一番のしあわせを与えました。
— 宮沢賢治 『手紙 一』 青空文庫
夫人の姿像のうちには、胸ややあらわに、あかんぼのお釈迦様を抱かるるのがあるから、――憚りつつも謹んで説おう。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
お釈迦様より間違ひのない事を云ふわ。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
さても変物、此男木作りかと譏る者は肉団奴才、御釈迦様が女房|捨て山籠せられしは、耆婆も匕を投た癩病、接吻の唇ポロリと落しに愛想尽してならんなど疑う儕輩なるべし、あゝら尊し、尊し、銀の猫捨た所が西行なりと喜んで誉むる輩是も却て雪のふる日の寒いのに気が付ぬ詮義ならん。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
御用駕籠なぞに納まって、なんにするかと思ってましたが、出入り禁止の見張りのがれに使うたあ、お釈迦様でも気がつきますめえよ。
— 生首の進物 『右門捕物帖』 青空文庫
厚く、黒人式にむくれ返った唇の周囲をチョビ髭が囲んでいて、おまけに、染めた頭髪は(禿は何処にもないのだが)所によってその生え方に濃淡があり、一株ずつ他処から移植したような工合であって、またそれが短いくせに、お釈迦様のそれのようにひどくねじれ縮れているのだ。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫