疑獄事件
ぎごくじけん
名詞
標準
bribery scandal
文例 · 用例
金融界の乾の手輩としてN・R漁業権を背景として、政党と政党の対立に山師の貫祿を見せた彼も、内閣が更迭すると疑獄事件のうずのなかに、不治の病を発してしまった。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
『一口にいえば、当時――千九百――年――巴里には、政治経済界に勃発した奇々怪々な疑獄事件に関連して有名な恐慌がやって来たのだ。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
「住宅問題の解決や賃金問題の解決はぬきにして」きたるべき選挙に今日の政府は勝算をもっているかもしれない、それだから組閣のはじめに用心深くさまざまの疑獄事件にひっかかりそうな閣僚をさけました。
— 宮本百合子 『泉山問題について』 青空文庫
検事総長が「友人づきあい」で疑獄事件に顔を出す「法の権威」は、こういう言論の自由抑圧の事実をどういう罪名でよぶか知らないが、日本の民衆としては、自分の投じた一票で猿ぐつわをかませられるとは心外だろう。
— 宮本百合子 『平和をわれらに』 青空文庫
その建築に、何か疑獄事件があったそうで。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
二年|前に前外務大臣|唖川伯爵の令息で、唖川|歌夫という外務省情報部勤務の青年と婚約が出来ているのが、父親山木|混凝土氏の疑獄事件で、そのままになっているという。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
算当が細かいというのは、本願寺はある折、疑獄事件があって、光瑞法主はそのために、責をひいて隠退され、武子さんは、婦人会の存続について大変心配された。
— 長谷川時雨 『九条武子』 青空文庫
そこで聞くと、その村には先頃から疑獄事件が起つて、村長以下だいぶ村の顏役たちが上げられてゐる最中ださうだつた。
— 堀辰雄 『四葉の苜蓿』 青空文庫