蹴り立てる
けりたてる
動詞
標準
文例 · 用例
フェリーとすれちがうころには、へさきで蹴り立てる白い波を左右にほうりあげ、フル・スロットルになっていた。
— 片岡義男 『彼のオートバイ、彼女の島』 青空文庫
それなり、泥のだいぶはねかかつた行籘を、人一倍ながい脛で蹴たてるやうにしながら、宮殿の廻廊をまはつて大海人はすがたを消した。
— 『白鳳』第一部 『春泥』 青空文庫
すばらしく怒って、まなじりを吃とつりあげ、殆ど座を蹴たてるようにして、この部屋から出ていった。
— 山本周五郎 『半之助祝言』 青空文庫
「きさまというやつは」 だが、そこで言葉を切ると、地を蹴たてるように走り去った。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
脇を駆けおりるとき、その蹴たてる雪しぶきが、甲斐の上へばらばらと飛んで来た。
— 第二部 『樅ノ木は残った』 青空文庫