精げ
しらげ
名詞
標準
文例 · 用例
) 婦人は何時かもう米を精げ果てゝ、衣紋の乱れた、乳の端もほの見ゆる、膨らかな胸を反らして立つた、鼻高く口を結んで目を恍惚と上を向いて頂を仰いだが、月はなほ半腹の其の累々たる巌を照らすばかり。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
米として見た処で鳥の餌の少し上等な位にしか精げられないだらうと思はれる。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
) 婦人はいつかもう米を精げ果てて、衣紋の乱れた、乳の端もほの見ゆる、膨らかな胸を反して立った、鼻高く口を結んで目を恍惚と上を向いて頂を仰いだが、月はなお半腹のその累々たる巌を照すばかり。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
精げるために水車場に持つて行くのだとは思へなかつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
この外套を一々|臼で磨り落して、それからまた精げ上げた後でなくつちやお互の口にのぼらないんだ。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
戴きましょうだが、毎月その扶持米を精げて貰いたい。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
せっかくの文明の利器がかえって忌まれて、人間労力の徒費に逆転することになったというわけになるのだが、もう一つ水車禁止の理由には、ここの水車へ持ち込んで米を精げることの口実で、実は京都へ向けて米の密輸出を企てるものがある。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ところがこの藤尾村に水車が出来てから、前記の如く、ここへ持ち込んで米を精げてもらうという口実の下に、京都へ米を密輸入して、切手口銭のかすりを取るというやからが出て来た。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫