胸乳
むなち異読 むなぢ
名詞
標準
breasts
文例 · 用例
さて天鈿女は、目人に勝れたる者なれば、選ばれ往きて胸乳を露わし、裳帯を臍下に垂れ、笑うて向い立ち、猿田彦と問答を遂げたとあるは、女の出すまじき所を見せて、猿田彦の見毒を制服したのだ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
天の鈿女すなわちその胸乳を露わし裳帯を臍の下に抑えて向い立つと、さしもの高鼻たちまち参ったと『日本紀』二の巻に出づ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
』――悲しみに堪へぬものから、伏しまろび、胸乳おさへて、すすり泣く、あはれ、袁杼理子。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
)その手を王はとりたれど、泉ゆらゆら湧き上り、姫が胸乳もさながらにくだけちり敷く雲母雲。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
現ぜる女よ、胸乳|抑ふる手のとこしへ解きもあへざる深きおもひつゝみて独りながむるけはひ著るしなべての秘事孕むこは母ぞと知れりや、水泡胡蝶のつばさ浮び、千条の烟いぶきて薫りみちぬ。
— 蒲原有明 『機縁』 青空文庫
いないな短艇浮かび、処女乗り、少年笛ふけど、霧ふかければ、見えざるなりき貴族の家に温室ありきアラセイト――蘭アマリリスレザ白鳥花フリジヤシネンセス蟹手草キクスイートピー霧の中の温室温室の中の花花の中の茶卓茶卓に添える籐椅子籐椅子によれる貴族貴族により添える胸乳房唇しかれども霧!
— 国枝史郎 『さまよう町のさまよう家のさまよう人々』 青空文庫
『瞳子は瑠璃』と、老の水手、『胸乳眞白に、濡髮をかきあぐる手のしなやかさ。
— 蒲原有明 『有明集』 青空文庫
――それからつい二三日してのことであるが、いっしょに湯へはいったとき、いねがおなつの体を見てちょっと首をかしげるようにしながら「あんたあれじゃないの」こう云って、また胸乳のあたりを見た。
— 山本周五郎 『契りきぬ』 青空文庫
作例 · 標準
赤ん坊が母親の豊かな胸乳を求めて、必死に小さな手を伸ばしている姿は微笑ましい。
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彼女の着ていたドレスは胸乳のラインを強調するようなデザインで、会場の視線を釘付けにした。
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その古い女神像は、女性特有のふっくらとした胸乳を非常に写実的な筆致で表現している。
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