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誰知らぬ

だれしらぬ
表現副詞
1
標準
nobody knows
文例 · 用例
ありとあらゆる罪悪の淵の崖の傍をうろうろして落込みはしないかとびくびくしている人間が存外生涯を無事に過ごすことがある一方で、そういう罪悪とおよそ懸けはなれたと思われる清浄|無垢の人間が、自分も他人も誰知らぬ間に駆足で飛んで来てそうした淵の中に一目散に飛込んでしまうこともあるようである。
寺田寅彦 変った話 青空文庫
城の中で誰知らぬものも無い程、わめき廻って彼は自分の頭を探した。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
春美といって二十六歳、かつて某浪花節寄席の持主の妾をしていたことがあり、旦那は南五花街の遊廓で誰知らぬ者のない稀にみる漁色家で、常に春画春本淫具の類を懐中にしている男であると、女は何を思い出したのか何もかも千恵造に打ちあけた。
織田作之助 俗臭 青空文庫
千に余るバビロンの俘囚はことごとく舌を抜いて殺され、その舌を集めたところ、小さな築山が出来たのは、誰知らぬ者のない事実である。
中島敦 文字禍 青空文庫
誰知らぬ物の窪にも何か湛へる。
北原白秋 新頌 青空文庫
此近郷に誰知らぬ者も無き私部小室、改めて名を告ぐるは言を眞と明す習ひである。
伊藤左千夫 古代之少女 青空文庫
ともかくも一種の宝物として高島の家に伝えられていて、藩中でも誰知らぬ者もない。
湯屋の二階 半七捕物帳 青空文庫
独逸、仏蘭西の戦ありし時、加特力派の国会に打勝ちて、普魯西方につきし、王が中年のいさをは、次第に暴政の噂に掩はれて、公けにこそ言ふものなけれ、陸軍大臣メルリンゲル、大蔵大臣リイデルなど、故なくして死刑に行はれむとしたるを、その筋にて秘めたるは、誰知らぬものなし。
森鴎外 うたかたの記 青空文庫
作例 · 標準
彼は誰知らぬ間に、会社を辞めて海外へ行ってしまった。
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この秘密は、誰知らぬうちに広まってしまったようだ。
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誰知らぬところで、彼の研究は着実に進んでいた。
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誰知らぬ(だれしらぬ) — 幻辞.com