欺瞞
ぎまん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #16241 · 青空 310 例
標準
deception
文例 · 用例
欺瞞的な慈善事業を行った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
資本輸出、租借、商品販売の場合の欺瞞、支配的国民の下に隷従させらるゝこと等によって。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
こういう見方を進めて行くと、結局、いわゆる創作とは、つじつまを合わせるために多少の欺瞞を許容したこしらえものの事であり、随筆とは筆者の真実、少なくも主観的真実を記録したものであるというふうにも見られる。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
それはとにかくとして、現在において、科学者が、科学者としての自己を欺瞞することなくして「創作」しうるために取るべき唯一の文学形式は随筆であって、そうしてそれはおそらく、遠き「未来の文学」への第一歩として全く無意味な労力ではないと信ずるのである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
要するに真の詩は、「詩的の内容」が「詩的の形式」に映ったもので、この内容のない韻文は、実体なき欺瞞の幻影にすぎないのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
忍従か、脱走か、正々堂々の戦闘か、あるいはまた、いつわりの妥協か、欺瞞か、懐柔か、to be, or not to be, どっちがいいのか、僕には、わからん。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
自分に新しい学問の必要を教えてくれたのは、あの少年の頃の医者の欺瞞だ。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
そうして木下は、僕はもうこんな欺瞞的な家には居らぬ決心をしたといった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫