忍びない
しのびない
表現形容詞
標準
cannot bear (doing)
文例 · 用例
などと話さるるうちにも枕に頭をつけて居り又は僅に右りの片ひじで躰をささげつつ一つ啖をださるるにもうめぎの声をもらすなど苦痛の様子は見るに忍びない。
— 伊藤左千夫 『根岸庵訪問の記』 青空文庫
猫は早速追い出します」 しかし今まで可愛がって育てていたものを、自分が手ずから捨てにゆくには忍びないから、御迷惑でも御近所の人たちにお願い申して、どこかへ捨てて来て貰いたいと彼女は嘆いた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし息子を、自分がたどって来たような不利な立場に陥入れるのは、彼れには忍びないことだった。
— 黒島傳治 『電報』 青空文庫
早く中止すればいいと思わない事はないが、そういう時に限って未練が出てやめるに忍びない。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
話があんまり抽象的になつてしまつたが、お前の妻の肉體に刃物を加へてどこか忍びない所がありはしないかい。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
之を奪ふと云ふことは、如何にも忍びない処である。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
そりゃあるいは雨も降ろう、黒雲も湧き起ろうが、それは、惨憺たる黒牛の背の犠牲を見るに忍びないで、天道が泣かるるのじゃ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
彼女の様子は正視するに忍びないものがあった。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
作例 · 標準
あまりにも悲しい光景で、私はこれ以上見ていられず、忍びなかった。
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友人の苦しむ姿を見るのは、本当に忍びない。
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彼は不公平な扱いを受けていたが、反論する勇気がなく、黙って忍びない思いだった。
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