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小主観

しょうしゅかん
名詞
1
標準
small ego
文例 · 用例
統一への途上に於て小主観的作品の物されることが多ければこそ、問題は錯雑を極め、作品よりも批評の方に真実の見られ易いが如き事態ともなつてゐるのではあるまいか。
中原中也 感情喪失時代 青空文庫
高等学校の文芸部か何かで我鬼大将になれた、といふやうなことが彼等の運の始まりで、適度にでしやばりで、適度に野暮ッたいといふ彼等のえてして持つてゐる性質が、偏狭で、自信のない文壇といふ小主観国にどうかしたはずみには顔を出すといふ運びとなるのである。
中原中也 非文学的文士 青空文庫
寧ろ感情の熾烈は作品を小主観的にするに過ぎない。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
ある種の歌が怪しく空虚に見えたり虚飾に見えたりするのは、主として観照の態度、物に対つての精神の据ゑ方、感じ方が先づあやふやな上に、不純な小主観を交へ過ぎたり、不謙譲だつたり、身構へしたり、才情の放恣、無節度と云ふ点から来る。
北原白秋 雀の卵 青空文庫
第一、今の作家が自家の小主観に埋頭して一歩を此の境外に転ずる能はざるが如き観あるに対して国民性を描けと言ふか、真意は則ち作家に向つて客観的なれといふにあり、主観を拡大せよといふにあり。
綱島梁川 国民性と文学 青空文庫
従つて作者の側から言つても、その作中の人物が小主観的に堕ちることを第一の恥とする。
田山録弥 存在 青空文庫
景樹の場合でも、観照を怠つた為に、作者の小主観を表すわれながらといふ、不快な口語脈が混入して来たのである。
折口信夫 短歌の口語的発想 青空文庫
近ごろの俳句擬ひの、文学青年訛しの、小主観的川柳と比べみるとき、流石にこの人のは人間全体心全体身体全体でぶつかつてつくつてゐる。
正岡容 大正東京錦絵 青空文庫
作例 · 標準
彼の意見は、まだ小主観に囚われているように聞こえた。
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作家は、登場人物の小主観を通して世界を描写した。
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もっと大きな視点を持つために、自分の小主観から脱却する必要がある。
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