写真版
しゃしんばん
名詞
標準
photostat
文例 · 用例
それぞれちがった色硝子の障子で天然の色を三通りに濾し分け、別々に撮った三つの写真版を赤黄青の三色で重ね刷りにするという趣向であって、絵具の調合などが巧みにゆけば相応に天然に近い色が出来る。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
全十二巻の詞書というものを売っていたので買ってみると、詞書の上段に若干の画面の写真版が並んでいて、その中には上記のカットされたもののうちの二、三があるので大抵の想像が出来る。
— 寺田寅彦 『山中常盤双紙』 青空文庫
写真版は私が籠っていた円覚寺の松嶺院です。
— "Not till the sun excludes you, do I exclude you; 『●「或る女」巻頭のホイットマンの詩』 青空文庫
自分たちの少年の頃には、日本ではフランスの所謂印象派の画が大流行していて、洋画鑑賞の第一歩を、たいていこのあたりからはじめたもので、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルナアルなどというひとの絵は、田舎の中学生でも、たいていその写真版を見て知っていたのでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
人から佐久間艇長の遺書の濡れたのを其儘写真版にしたのを貰つて、床の上で其名文を読み返して見て「文芸とヒロイツク」と云ふ一篇が書きたくなつた。
— 夏目漱石 『文芸とヒロイツク』 青空文庫
私は、「最後の審判」の写真版を畳んで、つぎの部屋へ引き上げ、机に向った。
— 太宰治 『俗天使』 青空文庫
一番心慶むのは乞食の文吉を呼んで新聞のコドモページの写真版の説明をしてやったりすることでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
二三日前田舎の小屋から送りとどけられたランプを燭し、同様のボロ手風琴を机の代りにして、既に初夏の夜深く私はまた或る手紙のためにペンを構えてゐたが、不図傍らの手鏡を執りあげて己れの顔を眺めると、それは「仮面劇論」書中の写真版にある深刻部の「苦しむ鬼の面」に酷似してゐた。
— 牧野信一 『疑惑の城』 青空文庫
作例 · 標準
貴重な古い文書のコピーを取るために、写真版(複写)を利用した。
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当時、写真版は文書の複製に広く使われていた技術だった。
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役所では、申請書類の提出に写真版のコピーが求められることがある。
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