手際よく
てぎわよく
副詞
標準
efficiently
文例 · 用例
手際よくやって驚かす性質のものではなく、むしろ如何にすれば成功し如何にすれば失敗するかを明らかにする方に効果がある。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
非常に面白いお伽噺の話の節が、手際よくきびきびと運ばれて行く、そのテンポの緩急が宜しきを得ている。
— 寺田寅彦 『映画雑感(5)』 青空文庫
今でも彼は、近所の寺から倒れた地藏尊などを買つて來て、手際よく庭の裝飾に利用する。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
女が好きで註文したものか彼等の食卓の前で給仕頭がこの店の名物、レ・クレープ・スゼットを手際よく作って居る。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
きちん、と手際よく、鋤き耕やされて筋目正しくならされた岱赭色の土の面の露霜がとけて、もやもやとした白い水気が、幾条も幾条も立ち初めて太陽の面を掠めたり、斜な光線にからんだりする。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
極寒の空の薄曇った雲の間から、折々淡い陽の光のもれて来る午後など、かやは吉蔵と世間ばなしをしたりする婆やの傍に、しゃがんで、手際よく、二尺程の丈に截たれた幹や枝が、また縄に結ばれて、小さな束になって、吉蔵の背後や両側に、別な組みになって積み立てられるのを、じっと熱心に見入って居ることがよくあった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
しかし銀子の抱えのうちには、それで反抗的になる子もあったが、傍の目で痛ましく思うほどではなく、それをいやがらない子もあり、まだ仇気ないお酌の時分から、抱え主や出先の姐さんたちに世話も焼かさず、自身で手際よく問題を処理したお早熟もあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
不幸にして強制徴兵案の様に自分の想像を事実の上で直接|確めて呉れる程の鮮やかな現象が、仏蘭西ではまだ起つてゐないから、自分は自分の臆説をさう手際よく実際に証明する訳に行かない。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
作例 · 標準
彼は資料をて際よく整理し、会議の準備を整えた。
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緊急の依頼にもかかわらず、彼女はて際よく対応してくれた。
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料理人は、て際よく食材を捌いていく。
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