琉金
りゅうきん
名詞
標準
文例 · 用例
都下砂村の有名な金魚飼育商の秋山が蘭鋳からその雄々しい頭の肉瘤を採り、琉金のような体容の円美と房々とした尾を採って、頭尾二つとも完美な新種を得ようとする、ほとんど奇蹟にも等しい努力を始めて陶冶に陶冶を重ね、八ヶ年の努力の後、ようやく目的のものを得られたという。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
和金の清洒な顔付きと背肉の盛り上りを持ち胸と腹は琉金の豊饒の感じを保っている。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
そのわけは、渠にうち込んでゐた一妓がその愛翫する金魚、三つ尾四つ尾の琉金を立派ながらす鉢ごと渠に贈つたのを、渠がさげて歸る途中で友人に發見されてから、評判になつたのだ。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫