癪の種
しゃくのたね
表現名詞
標準
cause of annoyance
文例 · 用例
実に今回の旅行は愉快であったが、思えば初めから終りまで癪の種も尽きぬ旅行であったわい。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
日ごろならばそんな挙動をすぐ疳癪の種にする葉子も、その朝ばかりはかわいそうなくらいに思っていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
それだけで癇癪の種には十分だ。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
「汽車は、 出るでん出るえ、 煙は、のん残るえ、 残る煙は しやん癪の種 癪の種。
— 横光利一 『頭ならびに腹』 青空文庫
云ふこと、なすことのすべてが気に喰はず、癪の種だ。
— 平山千代子 『転校』 青空文庫
生半繁華なところにいるてえと、見るもの聞くもの癪の種、ってわけでね。
— タラノ音頭 ――コルシカ島の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
江戸の町が青葉で綴られて、薫風と五月の陽光が長屋の隅々まで行き渡るある朝のこと、「八の野郎がまた朝つぱらから癪の種なんか持込んで來やがつたぜ。
— 蹄の跡 『錢形平次捕物控』 青空文庫
夜眠らなくて、とんだ時にマッチをすり、人を起したりして、そう云うスエ子は本当にいやだけれど、この癇癪の種が案外な処で薬用と変じるので、なかなか扱いは微妙を極めます。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
彼のいい加減な態度が、私の癪の種なんだよ。
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毎日同じことで注意されるのが、彼女にとっての癪の種だった。
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まったく、隣の騒音が私の癪の種で、夜も眠れない。
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