重位
じゅうい
名詞
標準
文例 · 用例
古今東西を通じて判官の職にありし者、挙げて数うべからずといえども、八代吉宗の信を一身にあつめて、今この江戸南町奉行の重位を占めている忠相にまさる人物才幹はまたとなかったであろう……人を観るには人を要す。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
泰山既に倒れ豎子台鼎の重位に上る、革命軍の意気は愈躍る。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
其処に居て、安居院法師と称せられた聖覚は、天台五派の一流の重位に居ながら、法然上人の法弟となり、浄土宗の法統には、円光大師直門の重要な一人とせられて居る。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
いま大統領の重位にあるきみが、元気のない顔を見せると、一同はよけいに落胆してしまう。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
向く先の多くは、南洋市場らしく、当時は横浜商館の扱う品目のうちでも、かなり重位を占めたものらしく、東京には仲買人が来ており、毎日のように下職の家を廻って、昼夜、督促にあるいているような盛況時だった。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫