ひと思い
ひとおもい
名詞
標準
consideration for others
文例 · 用例
たとえば、帽子をあみだにかぶっても気になるし、まぶかにかぶっても落ちつかないし、ひと思いに脱いでみてもいよいよ変だという場合、ひとはどこで位置の定着を得るかというような自意識過剰の統一の問題などに対しても、この小説は碁盤のうえに置かれた碁石のような涼しい解決を与えている。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
いっそひと思いにと、狂暴な発作に駆られることも、しばしばあった。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
お沢 ええ、もう一層(屹と意気組む)ひと思いに!
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
そうして、自分が、もはや誰にも愛され得ないという事を知った時には、死にたい、いっそひと思いに殺して下さい、等と願うのです。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
ひる少しすぎたころ、だしぬけに黒雲が東北の空の隅からむくむくあらわれ二三度またたいているうちにもうはや三島は薄暗くなってしまい、水気をふくんだ重たい風が地を這いまわるとそれが合図とみえて大粒の水滴が天からぽたぽたこぼれ落ち、やがてこらえかねたかひと思いに大雨となった。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
それゆえ、勇気を出して少しも早くひと思いに用事にとりかかるのであった。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
けれども私は、高潔無比のお心をあてにしながら、ひと思いに私の運を、あなたのお手にゆだねます。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
」 看護婦に招かれて、診察室へはいり、帯をほどいてひと思いに肌ぬぎになり、ちらと自分の乳房を見て、私は、石榴を見ちゃった。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
作例 · 標準
大量の荷物を運ぶのに、一抱え(ひとかかえ)では無理なので、二人で運んだ。
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その大きな木箱は、大人一人が一抱え(ひとかかえ)できるほどの大きさだった。
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子供を抱き上げる際、母親は優しく一抱え(ひとかかえ)した。
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