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引き攣れ

ひきつれ
名詞
1
標準
文例 · 用例
細木香以に就いては、森鴎外くはしくこれを述べて居る故、われら小倉袴のぶんを以てかれこれ言ふべきではないが、通人とは、世人が考へて居られる如き、藝者末社をひきつれ、自らを何のや主人と稱して長唄の稽古にいそしみ、その巷に於いて兄さん兄さんと呼ばれて居る樣の、そんなふざけたものではないやうである。
太宰治 人物に就いて 青空文庫
そうして久しぶりに下駄をはいて四五町も歩くと、足一面が妙にひきつれたようになって歩けなくなる。
寺田寅彦 試験管 青空文庫
ひきつれて葵かざせしそのかみを思へばつらし加茂のみづがき どんなにこの男の心は悲しいであろう、その時代にはだれよりもすぐれてはなやかな青年であったのだから、と思うと源氏は苦しかった。
須磨 源氏物語 青空文庫
若葉さす野辺の小松をひきつれてもとの岩根を祈る今日かな こう大人びた御|挨拶をした。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
その次の朝、老王さまは、御殿じゅうの役人のこらずをひきつれて出ておいでになりました。
REJSEKAMMERATEN 旅なかま 青空文庫
王女さまのぐるりをとりまいて、女官たちがおつきを、そのおつきがまたおつきを、したがえ、侍従がけらいの、またそのけらいをしたがえ、それがまた、めいめい小姓をひきつれて立っていました。
SNEDRONNINGEN 雪の女王 青空文庫
そしてもうこれならだいじょうぶだろうとおぼしめして、ひょいとうしろをふりむいてご覧になりますと、意外にも、こんどはさっきの女神のまわりにいた八人の雷人どもが、千五百人の鬼の軍勢をひきつれて、死にものぐるいでおっかけて来るではありませんか。
鈴木三重吉 古事記物語 青空文庫
するとその潮水がかわくにつれて、からだじゅうの皮がひきつれて、びりびり裂け破れました。
鈴木三重吉 古事記物語 青空文庫