縫箔
ぬいはく
名詞
標準
embroidery and foiling
文例 · 用例
『昔々物語』によれば、昔は普通の女が縫箔の小袖を着るに対して、遊女が縞物を着たという。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
これを受けて、席に帰って、緋や、萌黄や、金銀の縫箔光を放って、板戸も松の絵の影に、雲白く梢を繞る松林に日の射す中に、一列に並居る時、巫子するすると立出でて、美女の面一人ごとに、式の白粉を施し、紅をさし、墨もて黛を描く、と聞く。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
――第一天人の面は、私どもの方でも有名なのだし、玉の簪、鬘、女飾髻、鬘帯、摺箔縫箔、後で着けます長絹なんぞも、私が小児のうち、一度博物館で陳列した事がありますがね、今でも目に着いています。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
袖の一邊に「三譽妙清樣小石川|御屋形江御上り之節|縫箔の振袖、其頃の小唄にたんだ振れ/\六尺袖をと唄ひし物|是也、享保十一年|丙辰六月七日死、生年不詳、家説を以て考ふれば寛文年間なるべし、裔孫西村氏所藏」と記してある。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
その他、大丸直属の仕立屋や縫箔屋が幾軒かあった。
— 長谷川時雨 『大丸呉服店』 青空文庫
彫刻、彩色、縫箔、挿花、盆栽、庭作り、建築等、みな美術なり。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
白いフランネルの上着にたいそうしなやかな麻の服を重ね、白い絹でふちを取って、美しい白の縫箔をしたカシミアの外とうを着ていました。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
「おまえはフランネルの服と麻の服と、レースのボンネットに、白い毛糸のくつ下と、それから白い縫箔のあるカシミアの外とうを着ていた。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
作例 · 標準
能衣装には、豪華な縫箔の装飾が施されている。
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縫箔は、日本の伝統的な染織技術の一つだ。
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美術館で、江戸時代の見事な縫箔の作品が展示されていた。
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