轎夫
きょうふ
名詞
標準
文例 · 用例
轎夫駄児の類浴する故|穢濁なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
海の名を轎夫に問へば谷間の朝霧なりと答ふ。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
轎夫脚を愛して海中|潮斥の処を行く。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「諸侯の乗るような轎じゃねえか」 それにしても、轎夫もいなければ伴の者もいない。
— 田中貢太郎 『棄轎』 青空文庫
と、小さな旋風が起ってそれが薄すりと塵を巻きながら、轎夫の頭の上に巻きあがって青い簾の垂を横に吹いた。
— 田中貢太郎 『悪僧』 青空文庫
「さよか」と吉之助様はおっしゃいまして、しばらく考えておられましたが、「轎夫、この駕籠を茶屋の前で止めろ、人数の真ん中へ舁き据えてくれ」とこのようにおっしゃってでございます。
— 国枝史郎 『犬神娘』 青空文庫
轎夫は皆|跣足である。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
馬夫二人、轎夫四人、毛布と二日分の食糧(弁当、白米、食器、砂糖、缶詰類)とを持つ人夫六人、何れも支那人、それに私達四人と云ふ一行が、路をホテルの後方に取つて動き出した。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫