後生楽
ごしょうらく
名詞
標準
文例 · 用例
やれやあ引、さの、せえい、せえい、せえええい、三浦三崎は女の夜業、男|後生楽寝てまちる、ようい、ようい、よやさのせえい。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
やあれ、なあ、三崎やよいとこ、女の夜|業、ええ、凪にやええ、凪にや鱶釣り、夜中は寝まる、たまに風吹きや畑うち、うんとこしよ、どつこいしよ、惚れたその時や命もいらぬ、いやで別れりや離れよとままよ、翌の晩にはまたできる、おおさ、やれ、やれ、三崎よいとこ、男の後生楽、子を生め、子を生め、土の芋。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
「ちぇッ、後生楽にもほどがあるじゃごわせんか。
— 足のある幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
わたしは後生楽の人間ですから、床へ這入つたが最後、夜のあけるまで一息にぐつすり寝込んで、夜なかに何があつても知らない方ですから、その晩も好心持に寝てしまつたんですが、あくる朝起きてみると、かみさんや娘が頻りに不思議がつてゐるんです。
— 岡本綺堂 『赤い杭』 青空文庫
斬られてしまえ、皆斬られろ――俺は、国へ戻って、後生楽に暮らすんだ。
— 直木三十五 『寺坂吉右衛門の逃亡』 青空文庫
ノホホンだの後生楽だの仙人だの若隠居だのという冷罵を我々は何百遍何千遍も浴びせられた。
— 内田魯庵 『駆逐されんとする文人』 青空文庫
)一岐阜の伊奈波さま五穀の護り五穀みのれよ世は穏に二五穀みのればお百姓繁昌雨もうるほせ彌日も照らせ三里の後生楽五穀が大事五穀波うて穂に穂もなびけ四雨が片降りや日が出て照らせ旱魃つづかば雨雲おこせ五今年や世がよい家棟の上で岐阜の伊奈波さまこの里護る。
— 野口雨情 『野口雨情民謡叢書 第一篇』 青空文庫
人がこうしてまあ一生懸命に――全く生きるか死ぬかで奔走している一方には、灰神楽がチンプンカンプンをはじめるという非常時に、この後生楽は何たることだ、酔興でこしらえた創だらけの面に、大口をあいていい心持で寝こんでいる。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫