雲海
うんかい
名詞
標準
sea of clouds
文例 · 用例
眺めようによっては雲海から抜き出ている山の頭が揃って南の方へいざっているようにも取れます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
曾つての夏、雲海の上に出でて、飛翔し飛翔した私は、かへつて郷土のまことに触れた。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
また『白南風』がその編纂に志して以来新に感興の昂騰に乗じて殆その半に達する補作を得たるが如く、本集も亦「郷土飛翔吟」、「郷土と雲海」、「満蒙風物唱」等の大連作を初めとして、「覊旅小品」「夢殿」「木曾長良行」の諸篇に亘り、凡そ六百余首の新作を追加するに到つた。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
全体を通じて最も旧き作は、「木曾長良行」の犬山城や、水車船、四季の里等の景情であり、最も新らしきものは、「飛翔吟」の雲海の一連である。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
その廣々とした雲海の上に聳えて私の眼についた二つの山があつた。
— 四邊の山より富士を仰ぐ記 『樹木とその葉』 青空文庫
』『越後米を積んで、雲海丸の入港つたのは、昨日だつたか一昨日だつたか、野村君?
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
」如来の失敗10・16(夕) 文展の彫刻部に『瓢箪鯰』を出品した米原雲海氏は、この頃|夜の眼も眠らないで、せつせと仁王さんを刻んでゐる。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
その頃|米原雲海氏も私の宅に来ていたので手伝い、また俵光石氏も手伝いました。
— 栃の木で老猿を彫ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫