天眼
てんげん異読 てんがん
名詞
標準
the heavenly eye
文例 · 用例
老人は私の顔を天眼鏡で覗いて見たり、筮竹をがちゃがちゃいわして見たり、まるで人相見と八卦見と一しょにやっていましたが、やがてのことに、『イヤ御心配なさるな、この児さんは末はきっと出世なさるる、よほどよい人相だ。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
わしは天眼通を持って居る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
名道人畏り、白き長き鬚を撫で、あどなき顏を仰向けに、天眼鏡をかざせし状、花の莟に月さして、雪の散るにも似たりけり。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
何と、と殿樣、片膝屹と立てたまへば、唯唯、唯、恐れながら、打槌はづれ候ても、天眼鏡は淨玻璃なり、此の女、夫ありて、後ならでは、殿の御手に入り難し、と憚らずこそ申しけれ。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
コリヤ道人、爾が天眼鏡は違はずとも、草木を靡かす我なるぞよ。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
」 と言い懸けて、渋茶にまた舌打しながら、円い茶の子を口の端へ持って行くと、さあらぬ方を見ていながら天眼通でもある事か、逸疾くぎろりと見附けて、「やあ、石を噛りゃあがる。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
墓地に光るは虫のはね、また、手相見の天眼鏡。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
哲学あり、科学あり、人生を研究せんと企つる事久し、客観的詩人あり、主観的詩人あり、千里の天眼鏡を懸て人生を観測すること既に久し、而して哲学を以て、科学を以て、詩人の霊眼を以て、終に説明し尽すべからざるものは夫れ人生なるかな。
— 北村透谷 『各人心宮内の秘宮』 青空文庫
作例 · 標準
彼はまるで天眼を持つかのように、未来の出来事を言い当てた。
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仙人は山中で瞑想を重ね、ついに天眼を開いたと伝えられている。
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その探偵は、まるで天眼で全てを見通しているかのように事件を解決した。
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標準
rolling back one's eyes during convulsions
作例 · 標準
突然のてんかんで倒れた患者は、目を天眼させて苦しそうに痙攣していた。
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意識不明の状態で運ばれてきた彼は、時折天眼の症状を見せた。
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医師は天眼の様子から、患者の病状を慎重に診断した。
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