食い歩く
くいあるく
動詞
標準
文例 · 用例
幾百人の男女が市中を押廻って、町の角や辻々へ大釜を据えて、町内の物持から米やお菜を貰って来て粥を炊いて食い、食ってしまうと鬨の声を挙げて、また次の町内へ繰込んで貰って炊いて食い歩くのです。
— 市中騒動の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
その仲間に入らないと受けが悪いから、相当の家の者共がみんないっぱしの貧窮人らしい面をして粥を食い歩く。
— 市中騒動の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
あゆを食うくらいはなんとか都合がついたからであり、かつまた、内貴清兵衛という先輩のご馳走もたびたびあって、何十回となく各所を食い歩くことができたおかげであった。
— 北大路魯山人 『鮎の試食時代』 青空文庫
あいつらあ、神とか仏とか、ありもしねえ嘘ッぱちをいい触らして、飯のたねに、食い歩く山師だ) 仏壇も、神棚も、平次郎は川へ運んで行って流してしまった。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫