簔虫
簔虫
名詞
標準
文例 · 用例
その枝にたくさんな簔虫がぶら下がっている。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
とにかく私は日々に変わって行く葉の色彩に注意を奪われて、しばらく簔虫の存在などは忘れていた。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
しかし紅葉が干からび縮れてやがて散ってしまうと、裸になったこずえにぶら下がっている多数の簔虫が急に目立って来た。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
私はそれがやがて若葉になる時の事を考えているうちに、それまでにこの簔虫を駆除しておく必要を感じて来た。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
鋏の発明者も、よもやこれが簔虫を取るために使われようとは思わなかったろう。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
しかし簔虫の恐ろしい敵はまだほかにあった。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
それで急いで袋を縦に切り開いて見ると、はたして袋の底に滓のようになった簔虫の遺骸の片々が残っていた。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
この恐ろしい敵は、簔虫の難攻不落と頼む外郭の壁上を忍び足ではい歩くに相違ない。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫