角目
つのめ
名詞
標準
文例 · 用例
」と角目立ってあられもない、手先の突合いが腕の掴合いとなって、頬の引掻競。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
が、やがて彼は自分の手頸に掴みかかって、我々の方角目蒐けて大切な文書袋を投げつけた。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
もとより根も葉もないことで、そのままに済んでしまったのですが、お定は年上でもあり、ふだんからおとなしい質の娘ですから、自分の妹とわたくしとが少しばかり角目立ったのを気にかけて、帰るときにわざわざそんなことを言ったのだそうです。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
角目立って争うほどのこともないわ。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
「まあさまあさ小一郎殿、角目立つのは止めにしましょう。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
だから天国は遙に遙に遠い青空だ」柳原女史は、「やあ来た来たむこうから」と不幸な女たちの容貌を見て「感情というものをすっかりすりつぶしちゃった」詰らぬ「兎に角目が並んでいて口がくっついて」いる「板みたいな顔」であると描写している。
— 宮本百合子 『昨今の話題を』 青空文庫
それにも拘らず、折角目の前に望みながら、どうにも手のつけようのない謎の大図譜!
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
寝についても眠られず、昼間|角目立って口論した、広太郎とそうして金弥とのことが、心にかかってならなかった。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫