地芝居
じしばい
名詞
標準
community performance (amateur theatricals, etc.)
文例 · 用例
「むむ、小三の芝居か」 江戸の劇場は由緒ある三座に限られていたが、神社仏閣の境内には宮芝居または宮地芝居と称して、小屋掛けの芝居興行を許されていた。
— 唐人飴 『半七捕物帳』 青空文庫
此は盆に游離徘徊する地方々々の浮ばれぬ無縁亡霊を和める為にした訣で、幽暗な気分を持つた地芝居が多かつた。
— 折口信夫 『涼み芝居と怪談』 青空文庫
仲間の悪口なんか、もう耳にたこでてんで気になんかならなくなってしまったんだ」 薄青いなおしを飲み干すと、「猿若の三座……いやまさか三座は無理だけれど、宮地芝居、緞帳でいい。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
○ 雪中の戯場 五穀豊熟して年の貢も心易く捧げ、諸民鼓腹の春に遇し時、氏神の祭などに遭しを幸に地芝居を興行するなし。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
百樹曰、余丁酉の夏|北越に遊びて塩沢に在し時、近村に地芝居ありと聞て京水と倶に至りしに、寺の門の傍に杭を建て横に長き行燈あり、是に題して曰、当院屋根普請勧化の為本堂に於て晴天七日の間芝居|興行せしむるものなり、名題は仮名手本忠臣蔵役人替名とありて役者の名|多くは変名なり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
いわば極端な写実劇で、平生のとおりの音声帯をそのままという実地芝居。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
村々の秋の地芝居に、年々くり返して演出せられるニライの大主なども、本来はあの仙郷の主神であるべきにかかわらず、村によってはそのムングン(文言)として、わんや神んあらん、仏んあらんジレー大主、カネー大ヌシ 云々と謂って、稲の種子を授けることになっていたと、島袋君の『山原の土俗』には報じている。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫
作例 · 標準
村の秋祭りで披露される地芝居は、江戸時代から代々受け継がれてきた大切な伝統行事だ。
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本業は農家や商店主の男たちが、この日ばかりは豪華な衣装を纏い、地芝居の舞台で見事な演技を見せる。
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「さあさあ、お立ち会い!」と地芝居の花道から響く威勢の良い声に、観客からおひねりが飛んだ。
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