箱師
はこし
名詞
標準
train or bus thief
文例 · 用例
すなわち、その母親として仕えていたのは、実は子供の時から可愛がられていた情婦に過ぎないのであったが、最近に至って有名な箱師のお玉という、これも変態的な素質を持った毒婦が、模範兵士の新聞記事を見て、大胆にも原籍本名を明記した封筒に、長々しい感激の手紙と、五拾円也の為替を入れて聯隊長宛に送って来た。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
この女こそ箱師のお玉といって名打ての女|白浪だ。
— 夢野久作 『山羊髯編輯長』 青空文庫
その時にフイッと気が付いて隣りの部屋を覗いて見ると、箱師のお玉が居ない。
— 夢野久作 『山羊髯編輯長』 青空文庫
箱師のお玉捕えらる 今朝博多駅にて 警察を愚弄した手紙と 密輸宝石数万円携帯 兼ねて東海道線を荒しまわって東京と大阪の警察に散々御厄介をかけていた箱師のお玉(二七)という有名な掏摸が、福岡署の網に引っかかって捕えられた。
— 夢野久作 『山羊髯編輯長』 青空文庫
さあ見てくれ」 そういって金博士は、まるで箱師がトランクを開くような鮮かな速さで三つのトランクをぽんぽんぽんと開いてみせた。
— ――金博士シリーズ・6―― 『戦時旅行鞄』 青空文庫
刑事仲間でも符牒があって、汽車電車乗物のなかで物を盗むのを「箱師」、魚釣りではつり堀ばかりやっている人を「箱師」というが、居眠りあるいは昼寝を専門にやるのを「邯鄲師」。
— 三代目 三遊亭金馬 『符牒の語源』 青空文庫
また、野釣りとは別に、汽車、電車、乗り物の中で仕事をするスリを箱師というが、釣り堀を主にしている釣り師も、仲間では箱師といっている。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
「箱師かい、往来かい?
— 合作の三 『五階の窓』 青空文庫
作例 · 標準
かつて夜行列車には、乗客の荷物を狙う箱師がいたという。
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箱師の手口は巧妙で、被害に気づかない乗客も多かったそうだ。
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現代では、監視カメラの普及により箱師の姿はほとんど見られない。
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