藍碧
らんぺき
名詞
標準
文例 · 用例
その日|一天うららかに空の色も水の色も青く澄みて、軟風おもむろに小波わたる淵の上には、塵一葉の浮べるあらで、白き鳥の翼広きがゆたかに藍碧なる水面を横ぎりて舞へり。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
(多数)森厳藍碧なる琅※殿裡。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
この色が、紫に、緑に、紺青に、藍碧に波を射て、太平洋へ月夜の虹を敷いたのであろうも計られません、」 とまた恍惚となったが、頸を垂れて、「その祟、その罪です。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
その日一天うららかに空の色も水の色も青く澄みて、軟風おもむろに小波わたる淵の上には、塵一葉の浮べるあらで、白き鳥の翼広きがゆたかに藍碧なる水面を横ぎりて舞えり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
されど仰いでおほ空を見れば、皎々たる望月、黄金の船の如く、藍碧なる青雲の海に泛びて、焦れたるカムパニアの野邊に涼をおくり降せり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
されど北海の緑なる波は、終に地中海の水の藍碧なるに似ず、北國の低き空は、終に伊太利の天の光彩あるに似ざりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
將に沒せんとする日は熾なる火の如く、天をば黄金色ならしめ、海をば藍碧色ならしめ、海の上なる群れる島嶼をば淡青なる雲にまがはせたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
帆は風にり出で、我は艙板の上に坐して、藍碧なる波の起伏を眺め居たるに、傍に一少年の蹲れるありて、ヱネチアの俚謠を歌ふ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫